GⅢ-vol.166 熊本市の夏の名物! こどもおもしろおばけ屋敷10周年記念 大アーカイブ展
熊本市現代美術館には、毎年7月下旬から8月初頭にかけて、おばけが出る。なぜかというと、美術館内の階段をのぼったさきの奥の部屋(アートロフト)で「こどもおもしろおばけ屋敷」が開催されるからである(主催:火の国まつり運営委員会・熊本市、共催:熊本市現代美術館)。美術館内には、ばたばたばたっと階段を登るこどもの足音と、ぎゃんぎゃん泣きのこどもの泣き声が、交互に館内に響き渡る。当館自慢の風物詩である。
実際におばけやしきに足を運んでみると、入口で小さなろうそくを渡され、入ったとたん背後で「ピシャ」と扉が閉じられてしまう、これが怖い。迷路のような通路を歩み続けると、死角から、良いタイミングでおばけが驚かせてくる。どうやっても目がはなせない恐怖の和式トイレがある。出口直前のクライマックスでは謎めいたゴージャスなムードが漂う。すごい、すごすぎる、ユニークすぎる。毎年コンテンツが違うのもすごい。
こんなに面白いものは、もっと知ってもらうほうがいいに決まっていると思い、2021年の企画展「こわいな!恐怖の美術館展」では南無サンダーさんにリアルサイズの「お化け屋敷」を出品していただいた。大人気であった。出品を通じて、お化け屋敷には、こどもの成長を促す通過儀礼の役割があるらしいとの気づきもあった。その展覧会カタログは2024年2月発行の「国立国会図書館月報」(754号)の記事「本屋にない本」で特集され、もちろんこの「お化け屋敷」について言及があった。すごくてユニークである
ことがこんな風に証明されるのか、びっくり!と思った。
「こどもおもしろおばけ屋敷」は、装置制作は安部将吾(南無サンダー)、おばけ屋敷のストーリー・構成・演出は、池田美樹(劇団きらら)によるもので、毎年の開催を楽しみにしていたら、そろそろ10周年では、と気づいた。彼らに相談してみたら、こんな思い出があって、こんな資料もあるんですよ、と色々見せてくれた。こんなにも面白いことを、お化け屋敷は怖くて絶対近寄りたくないという方にも、ぜひアーカイブ展を通じて知っていただきたいのである。安心してお楽しみいただけるよう展示します。
| 所在地 | 〒860-0845 熊本県熊本市中央区上通町2-3 びぷれす熊日会館3階 熊本市現代美術館 |
|---|---|
| お問合せ | 電話番号: 096-278-7500 メールアドレス: gamadas@camk.or.jp |
| 利用料金 | 無料 |
| 定休日 | 火曜日(ただし、9月22日(火祝)は開館し、24日(木)は休館。) |
| 利用可能時間 | 10:00~20:00 |
| 駐車場 | 「びぷれす熊日会館」の駐車場は、数に限りがあります。できるだけ公共交通機関をご利用ください。 |
|---|---|
| アクセス情報 | 通町筋(とおりちょうすじ)電停またはバス停より徒歩1分 |
| ホームページ | https://www.camk.jp/ |

